『教育白書2001』独自調査
 中途退学者の声を高校改革へ
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now 中退者のアンケート調査の結果
(1)アンケートの実施方法 



 3. 中退者のアンケート調査の結果
 (1) 今回のアンケートの実施方法 
 今回のアンケートは、県立高校(全日制・普通科)で、中退者の多い10校の先生方に、455人分のアンケートの発送をお願いした。2000年度1年間に退学した生徒を対象に、2001年5月初旬にアンケート用紙を発送し、5月末 までに教育研究所宛に本人より直接返送してもらうようにした。半ば予期されたことだが、100人の大台にのることはなく最終的に62人からの回答が返ってきた。アンケート用紙は無記名なので、私たちには回答者が「どこの学校の、誰か」ということは分からないようになっている。  
 回答のひとつひとつ目を通していく中で、量的データとしては不十分な回収率であっても、記述部分に対する回答には、多くを語らずに高校をやめていった中退者の生の声が記入されていた。これを何とか生かしたいと考えた。  
 この場で改めて、アンケートに答えてくれた中退者のみなさんに感謝したい。
 また、類似の先行調査として、『高等学校中途退学者進路状況等調査報告書』(文部省初等中等教育局 1998年2月)をたびたび引用する。この調査は、1993年度中に公・私立高校(全日制・定時制課程)を中退した生徒を対象に、全国規模で1996年1月〜8月の期間に実施したものである。この調査をまとめた冊子に載せられている統計表を中心に引用・利用したが、この統計表は、「電話による聞き取り調査」に応じた16,651人の中で、「郵送によるアンケート調査」にも協力し、回答のあった2,623人分(配付数は、5,999人)を集計したものである。しかし、残念ながら集計の仕方が私たちの調査に合致しておらず、私立高校を含んだ全日制課程の集計を参考にせざるを得なかった。  


 
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