神奈川県高等学校教育会館

教育諸課題を法的側面から研究する

全国教育法研究会
  
  1. 全国教育法研究会大会(2007.7.28〜29)
    第一日(7月28日)
    講演 池添徳明氏(ジャーナリスト・関東学院大学講師)「教育の自由はどこに」
    第二日(7月29日)
    A分科会(実践分科会)
    1. 「高校再編と教育法実践」(永田裕之・神奈川県藤沢総合高校)
    2. 「人事評価でどのように教師の専門性が壊されるか」(青砥恭・埼玉県上尾高校)
    3. 「日の丸・君が代をどう学ばせるか」(望月由孝・千葉県松戸矢切高校)

    B分科会(理論分科会)
    1. 「ゼロトレランスと教育再生会議報告」(西脇秀晴・神奈川県高浜高校)
    2. 「新自由主義下の東京の高校再編」(多賀哲弥・元都立高校)
    3. 「教育再生会議『いじめ緊急提言』の検討―修復的司法の観点から―」
       (吉田卓司・兵庫県西宮甲山高校)
    *全国の会員(遠くは福岡)が一堂に集まり、活発な討論を展開した。
  2. 理論フォーラム(2008.3.30)
    「進む高校制度改革」
    ―関東地方(東京 神奈川 千葉 埼玉)の高校制度の変貌とねらい―
    検討課題
    1. 高校制度の改革の現状(中高一貫校・総合制高校・定時制統廃合など)
    2. 人事評価の進行状況
    3. 教員管理制度の現状
    4. その他の各県の特徴的問題
    *関東地方(東京 神奈川 千葉 埼玉)の高校教員の参加で高校制度「改革」と「教員評価・教員管理」の現状と問題点について検討した。
 東京を始め、全国で進んでいる新自由主義的教育改革が、高校制度にも大きな転換を迫っている。そこで、多くの教師が直面している問題は次のようである。教育という営みを、教師たちが子どもたちと向き合いながら、子どもの生を支えていこうとした戦後民主教育運動があった。その「教育実践」が、国家目標に沿った子どもを育てるという国家の巨大な力といかに対抗するか。子どもや親たちの悲しみに寄り添い、共感し、支えてきた教師たちほどその思いは強い。
 今や、教師の教育実践の価値がまともに評価されない(教育実践が、国家の政策的目的を伝達するという方向に変容しつつある)時代を迎えつつある。こうした中で、子どもや、日本社会はどのような高校制度を必要としているのか、そして教育内容や制度はいったい誰が作るのかなどの問題提起をし、自由に活発な討論を展開した。
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