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■今号の特集T「止まらない多忙化、その行き着く先は・・・」にかかわって、小中高校の先生方から現場報告をしていただいた。公開研究会と銘打ちながら会場の関係で広くお知らせができませんでしたが、中身は濃いものでした。小学校も中学校もすさまじい多忙化の現実があるようで、雑用・事務仕事の合間に授業をやっている感じでした。その上、授業数も多いです。高校では、いわゆる進学校も過剰な忙しさの中に生徒も教員も追い込まれています。のんびり、おおらかに時が進む学校風景は、進学校でもなくなっているのでしょう。実はそうした状況だと目先の大学進学率が上がっても、日本や世界に貢献する人材を広く育成することができるのか心配です。勉強、勉強と追い立てられるのではなく、「自主と自由」のなかで高校生活を満喫してなお学問を志す世界など夢想なのでしょうか。 ■特集Uは「通信制高校をめぐる研究と実践」です。通信制高校は、決して単位を切り売りするような高校が主流ではなく、不登校者や中退者と真摯に向き合いながらの実践が多いのです。今回は通信制高校を研究し、そこから日本の教育のあり方を考えている研究者にも筆を執っていただきました。 ■定時制高校における生徒支援の状況や高校生のアルバイト事情の寄稿がありました。また、生徒たちにとって身近な存在である教科書、その問題を最前線から報告していただきました。どれも力作です。加えて、読者のページ「世代交代物語」は極上のエッセイです。そう、確かに世代は一気に交代しています。 ■「映画に観る教育と社会」を実は私(手島)が長く書いていましたが、映画好きの研究所員である井上さんにバトンタッチしました。どんな映画が登場するか楽しみです。 ■今号より新設コーナーとして「先生に、なりたい!―教職をめざす若者たち―」が登場します。現在の教職が多忙化のなかで大変になっていようとも、教職という仕事はまだまだ意義があると思います。そんな仕事につきたいと勉強を続けている若い方にその思いを書いてもらうことにしました。そのことは、逆に現職の方の励みにもなるでしょう。初回は國學院大學3年生の松井さんです。どうもありがとうございます。 ■教育研究所の初代代表であった小山文雄氏が今年4月に亡くなられました。県立野庭高校の校長を務めた後、藤沢市教育長に就任、大学で教えたり、神奈川近代文学館参与をなさったりと活躍されました。享年89歳、謹んでお悔やみ申し上げます。 手島 純(特別研究員) |
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2015年度教育研究所員名簿(2015年11月14日現在) 代表 中田正敏(明星大学) 研究所員 井上恭宏(神奈川県立横浜修悠館高等学校) 大島真夫(東京理科大学) 沖塩有希子(千葉商科大学) 香川七海(日本大学大学院 ) 金津信之(神奈川県立田奈高等学校) 郡上慶孝(神奈川県立厚木清南高等学校) 坂本和啓(神奈川県立小田原高等学校) 宗田千絵(神奈川県立相原高等学校) 辻直也(神奈川県立大船高等学校) 福島静恵(神奈川県立鶴見高等学校) 米田佐知子(子どもの未来サポートオフィス) 特別研究員 手島純(元神奈川県立高等学校教員) 事務局員 佐久間ひろみ(神奈川県高等学校教育会館県民図書室司書) 共同研究員 神田修(九州大学名誉教授) 黒沢惟昭(元教育研究所代表) 杉山宏(元教育研究所代表・元神奈川県立横浜日野高等学校校長) 佐々木賢(前教育研究所代表) 佐藤香(東京大学社会科学研究所) 本間正吾(労働教育研究会) |
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ねざす No56 2015年11月14日発行 編集・発行 一般財団法人:神奈川県高等学校教育会館教育研究所 〒220-8566 横浜市西区藤棚町 2-197/TEL 045-231-2546 FAX 045-241-2700 e-mail:GAE02106@nifty.ne.jp URL:http://www.edu-kana.com 印刷:横浜印刷/TEL 045-421-4047 FAX 045-401-3786 e-mail:sp7c6yx9@voice.ocn.ne.jp |
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