特集を組むにあたって  

 
 2011年11月19日、当研究所は“通信制は今”をテーマに、公開研究会を行った。
当日は県立の通信制高校二校と私立の通信制サポート校からの報告を中心に論議が行われた。その中で、通信制は県下の高等学校全体をした支えしているのではないか、全日制高校をはじき出された子どもたちの最後の居場所になっているのではないか、ということが指摘された。再編された学校では、“以前いたあの子たち”はどこへ行ったのだろうか、ということが話題になる、ということをよく聞く。おそらく”あの子たち”は定時制や通信制に居場所を見つけて、辛うじて社会につなぎ止められているのであろう。
今回の企画は、思いがけず、高校関係者以外から事前に多くの問い合わせがあり、通信制が広い範囲から関心を持たれていることを実感した。
 本特集では、シンポジストの報告と共に参加していただいた方から感想を寄せていただいた。いずれも高校教職員以外からのものである。参加者の問題意識から通信制がもつ広がりを感じていただければ、と思う。また、手島所員の論稿は、通信制の問題を鳥瞰するためのものである。
公開研究会の論議は、高校教育の問題を考える上で、多くの論点を提供しているのではないだろうか。



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