特集T 検証「高校改革推進計画」
特集を組むにあたって
 
教育研究所
 2010年度の教育討論会は、昨年に引き続いて 「高校改革推進計画」 を取り上げた。 参加人数は少なく、 さみしい討論会であったが、 推進計画の中で中心的な役割を果たした山本さんのご意見を聞く機会は貴重であった。
 今号は、 討論会の記録や参加者の感想以外に、 高教組の2003年委員会の高校改革プラン作成に関わった円谷さんにも寄稿していただいた。
 収集すべき資料には限りがないが、 研究所としてのまとめにも取りかからなければならない。 『ねざす』 44号以来、 実に多くの方がたからご意見をいただいた。 いただいたご意見は出来る限り生かしながら検証を行っていきたいが、 最初から論争的なテーマでもある。 研究所としての検証に対して、 ぜひ多くのご批判をいただきたい。 討論会でのアンケートの中に 「批判的な意見が保障されない議論は意味がない」 というものがあったが、 同感である。 場合によっては、 寄稿だけで特集を組んでも良いと思う。
 一番の問題はこれからの高校教育の未来像であろう。 どのような高校を思い描くのか、 そのための論議の場を提供していきたい。

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