特集 「高校教育改革推進計画」 の検証
 
特集を組むにあたって
教育研究所

 教育研究所は、 2009年11月14日に教育討論会 「再編の10年  その到達点を探る  」 を開催した。 討論はかみ合ったと言えなかったし、 議論も絞り込めず、 時間も足りなかった。
 当研究所の独自調査は、 これまで 1 年限りのものだったが、 「高校教育改革推進計画」 は中途半端で終わらせることのできないテーマなので、 今年度も継続して取り組むこととにした。
 参加者の感想に、 「再編の理念の評価」 について議論が煮詰まらなかった、 そもそも討論会のテーマは、 「10年目の今、 高校教育 『改革』 を問い、 検討する」 とすべきであって、 県教委の施策を前提にするのはおかしい、 というご意見もあった。
 時間の短さに比べて課題が多すぎた、 という指摘はその通りだと思うが、 「改革の理念」 そのものについて、 これまで詰めた議論が行われてこなかった、 という感じを持った。
今回の特集では、 今後の検討のために論点を明確にできるような内容を書いて頂いた。 しかし、 正直なところ、 依然として全体的な展望は見えてこない。
神奈川県教育委員会は2010年度に 「改革推進計画」 の検証を行う、 という。 同じテーマで 3 年間継続するわけにはいかないことを考えれば、 当研究所も 1 年間で研究所なりの 「検証」 を行わなければならない。
「(途中まで) 県総合教育センターで開かれてもおかしくない内容だった。」 という感想があったが、 改革推進計画の検証は、 開かれた形で、 あらゆる意見が飛び交う中で行われるのが理想ではないだろうか。 「組合言葉を使って 『県民云々』 というのはこっけい」 という感想もあった。 内向きではない、 妥当性のみが問題にされるような議論を行いながら、 検証を行っていきたい。
あらゆる立場からのご意見を是非お寄せ頂きたい。 当研究所は (誹謗中傷でない限り) どのようなご意見も拒まないつもりである。

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