編 集 後 記
今号の特集は昨年11月に当研究所主催でおこなったシンポジウムの報告である。 シンポジウムそのものは、 「シンポジウム概観」 にも記されているとおり残念ながら小規模な集まりになってしまったが、 内容は充実したものがあったと思う。 それだけに、 宣伝の仕方等に責任を感ずるしだいである。 これから工夫していきたい。
今号の新しい企画として、 「海外の教育情報」 というコーナーをもうけた。 今回はイギリス・アメリカの新聞記事を翻訳し、 解説を付記するというかたちである。 その記事の背景を考え、 言葉の持つ意味を探っていかなければならない。 翻訳はかんたんな作業ではない。 翻訳者の苦労は察するにあまりあるだろう。 そして様々なアドバイスをしてくださった方、 註を付け、 解説を付けてくださる方があって始めて成りたつ企画である。 ただ、 この国で起こっていることが、 実は世界中で起こっていることであり、 「新しい」 と形容される事柄の多くがすでに他国で検証を済ませたものであることを知る必要があるだろう。 その意味で、 こうした企画は継続したい。
今回も 「寄稿」 「読者のページ」 「生徒からのメール」 を寄せていただくことができた。 『ねざす』 というこの冊子のタイトルに忠実であるためにも、 これからも現場の様々な方から原稿をいただきたい。
今年度より、 神田修さん、 小山文雄さん、 佐々木賢さん、 杉山宏さんに、 あたらしく設けた共同研究員をお引き受けいただくことになりました。
 また、 長い間研究所の活動を支えていただいた研究協力員の方々のご援助ご協力について、 この場をかりて感謝申し上げます。
 
(教育研究所特別研究員 本間正吾)