高校再編における定時制高校の課題と展望
 
 

 資料

『特色ある教育活動の展開のための実践事例集〜「総合的な学習の時間」の学習活動の展開』における高校の内容要約(要約は佐藤文責)、詳細は同書を参照されたい

1, 名古屋大学教育学部付属高等学校(普通科・研究開発校)
教科「総合人間科」
主な特徴… 隔週土曜の3・4時間目(1単位)
学年ごとのテーマ 1年「生命と環境」
2年「平和を学ぶ」(沖縄修学旅行FW)
3年「生き方を探る」
グループ学習→フィールドワーク(学校祭展示)→報告書作成
学年プロジェクト体制による教材研究
「スクールボランティア制度」による外部講師の活用
 
2, 兵庫県尼崎市立城内高等学校(定時制普通科・商業科・研究開発校)
教科「総合学習」
主な特徴… 1,2年は必修「総合学習・」、4年普通科に選択「総合学習・」
目標兼テーマを「エデュテイメント」(education+entertainment)
「総合学習」は毎回A〜Dの講座を開講、全教員でTT
  講座例  ・ブーメランを作る
 ・刃物を研ぐ
 ・コンピュータに慣れる
 ・竹細工(外部講師)
 ・韓国風お好み焼きを作る(外部講師)
地域の外部講師を導入
担当者全員による観点別グループ評価
 
3、 愛媛大学農学部付属農業高等学校(総合学科・研究開発校)
科目「フリ−サブジェクト」
主な特徴…

総合学科の中で各学年2単位計6単位必修、完成年度には全学年同時開講

  講座例  ・数学パズル
 ・運動基礎学
 ・産業理論
 ・アロマサイエンス
 ・電気基礎
 ・ガーデニング・ブーメランを作る
98年度は後期集中2単位(週4時間)、生徒128人に対して16講座、指導者20人
99年度は通年2単位、生徒254人に対して26講座、指導者29人
 
4, 京都府立嵯峨野高等学校(普通科・京都こすもす科)
教科「学芸」(京都こすもす科の「その他特に必要な教科」)
主な特徴… 「京都こすもす科」には「人文芸術系統」「国際文化系統」「自然科学系統」の3系統をおく。教科「学芸」に多くの科目を置き、その中に「京都文化論」(1年全系統必修2単位)と「京都随筆文学」(2年総合選択科目2単位)
「京都文化論」は独自テキストとフィールドワーク(1学期は祇園祭、2学期は各種資料館等)中心。国語、社会のTT
「京都随筆文学」は調べ学習と発表、フィールドワーク中心
 
5, 奈良県立高田高等学校(普通科)
教科「探求」(「その他特に必要な教科」)
主な特徴… 教科「探求」に「環境学」「福祉と共生」「海外事情」「やまと学」の4科目が各2単位で構成され、必履修選択
科目ごとに年間カリが設定、FW、グループ学習、ディベート、中間発表などを重ねて、3学期に研究発表会
各科目とも複数教科によるTT、保護者・職員に公開が原則
6, 福島県立光南高等学校(総合学科)
教科「教養」
主な特徴… 3年の選択において教科「教養」の科目として「ディベート・マナー」を設置
 ・1学期 理論構築の方法
 ・2学期 立論・質疑・反駁の方法
 ・3学期 審判と判定の仕方
高校生向け等のディベート入門書をテキストとして活用
 
7, 和歌山県立向陽高等学校(環境科学科)
教科「環境」
主な特徴… 教科「環境」の科目として「環境課題研究」を2年次の選択専門科目。例年約30人が受講
99年度は後期2単位、2000年度からは通年1単位(以下99年度の内容を記載)
全体課題「和歌山市内内川の水質調査」(前半)と「班別テーマ調査」(後半)
2名の生物教員がの担当、必要に応じて物理、化学、地理、司書が協力
 
8, 東京都晴海総合高等学校(総合学科)
科目「地域研究」
主な特徴… 開校当初からの「地域調査」と「地域研究」を統合
2・3年時選択科目として設置、現在2年生6人、3年生3人が選択
前期に地域研究の方法の準備とFW、後期は東京と大阪の比較、アメリカ、オーストラリアの地域研究