『ねざす』のNO12(1993年10月)からNO19(1997年4月)まで、地域で様々な教育の問題に取り組む市民の活動を紹介する「地域の活動からー市民活動紹介」を所員レポートして掲載した。6回にわたり、県内を中心に17事例(団体)を取り上げ、市民の視点からの教育の問題を紹介してきた。
私自身は、「まちづくり情報センター・かながわ」(通称:アリスセンター)という、分野を問わず市民の活動を支援する民間団体のスタッフであり、様々な地域の市民活動を見てきた。教育の諸問題や教育現場の状況に特に詳しいわけではないが、自ら地域や社会を変えていこうとする市民活動の重要なテーマのひとつに「教育」があると考える。
今回は、これまで私が連載してきた「地域の活動から」を振り返りつつ、また市民活動の近年の動きとも照らして、教育というテーマにおいて、市民活動の抱えている課題や、今後の可能性などを考えてみたい。