執筆者プロフィール
岩田 正美(いわた まさみ)日本女子大学人間社会学部教授
- 1947年生まれ
- 日本女子大学卒業、中央大学大学院経済学研究科修士課程修了
- 博士(社会福祉学)
- 研究テーマは、貧困・社会的排除と福祉政策
- 近著「社会的排除-参加の欠如と不確かな帰属」(有斐閣)「現代の貧困?ワーキングプア/ホームレス/生活保護」(ちくま新書)のほか、「戦後社会福祉の展開と大都市最底辺」(ミネルヴァ書房)、「ホームレス/現代社会/福祉国家」(明石書店)、「貧困と社会的排除?福祉社会を蝕むもの」(共著、ミネルヴァ書房)など著書多数
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【後記】
岩田さんは、著書の前書きに次のように書かれている。「私は一介の貧困研究者にすぎず、とくに貧困と社会福祉政策との関連で、あれこれの実態調査を行ったり、歴史調査をあさったりしてきた、いわば『地べた派』である。」(社会的排除 有斐閣)その岩田さんが、多くの事例を調査する中で「影の薄い学校の位置」ということを感じておられる。(前掲書)
そのことをどう考えればいいのか、と思ったことがこの論文をお願いすることになったきっかけである。岩田さんはお願いした主旨を良く理解していただき、率直に学校が考えるべきことを書いて下さった。「貧困」などについて、学校現場で論議する際の参考にしていただければありがたいと思う。「貧困」を論議する熱気が社会から消えないうちに。(永田記)